虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


驚いたように、わたしを見る。


そして、美丈夫に視線を移し、そっと部屋に入ってきた。



「土方さん・・・私は、何も言わない方が良いかと思います。


思い出しても、辛いだけでしょう?


自然に思い出すのが、良いでしょう」



そう、意味の分からないことを言う男。


何を言い出すのかと思えば・・・


本当に、理解出来ない。



「すみません、何の話ですか?」


「「何でもない」」


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