虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~



「お父さん、お母さん・・・わたしどうしたらいいの?

死にたいよ・・・もうヤダ」



目から涙が一筋零れた。


月明かりの下、キラキラとそれが零れて落ちた。


『ガタッ』


「誰っ?」



慌てて涙を拭う。


そこにいたのは一条だった。



「何」



見られたかな・・・もう泣かないって決めたのに。


ここに居ると自分が弱くなってしまう気がした。

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