ハンドパワー

「ごめんなさい、お母さん、お父さん」

理由もわからず謝っていた。

コンコン


その声に気づいたのか、ノックオンが聞こえた。


「どうした?」

「ごめんなさい」

「え?」

「私が、私が殺したんだよね?
   親」

「違うよ、とりあえずおいで」


合田さんにそういわれて連れてこられたところは、居間だ。
< 106 / 576 >

この作品をシェア

pagetop