ハンドパワー

お父さんもお母さんも病院のベッドの上で、目を瞑って寝ている。

「ゴメンナサイ、ごめんなさい」

泣いて謝ることしかできない自分がいた。


「温秘のせいだよ〜!
ゴメンね   ゴメン!


目を開けてよ!

  お母さん、お父さん」


治療が終わって目が覚めない両親に、何度も何度も呼び掛けている自分がいた。

「ゴメンなさ〜い〜! ごめんなさい〜!」


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