水面に映る影は永遠へ続く


私は彼女の存在が急に怖くなり、沖田さんの着物を掴んだ。



「はぁあ…、そう言うことですか。土方さん、妃絽ちゃんを落ち着かせてからすぐ部屋に行きます。あと、お美代さんはさっさと帰ってください。これは貴女には関係のない話だ」




抱きしめられているから顔の様子は見えないけど、沖田さんは怒ってるんだと思う。



じゃなかったら、誰に対しても優しい彼が関係のない話だと突き放すような言い方はしない。





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