《俺様的》彼女の手なずけ方
でも、夢なわけない。



ナルがたまに使用しているっていう部屋……最上階に到着して、一緒に部屋に入った。



「先にシャワー浴びてこいよ」



「しっ……しっ……シャワー!?」



あたしはカバンを盾にしてナルから離れた。



「そんなに赤くなって……かわいいヤツ。一緒に入りたいけど、そこまでしたら刺激が強すぎるよな」



「あぁっ……なっ…なひいっへんの?」



ダメだ、カミカミで自分でも何が言いたいのかよくわからない。



「さっさとしろよ。もたもたするなら、マジで俺も入るから」



「はっ、入って来ます!!」



ここはもう、なにも考えるな!あたし!!



とりあえず、あたしが住んでいる部屋と広さや若干のレイアウトは違うものの、



同じマンション内だから、なんとなくお風呂の場所はわかる。



あたしはお風呂を見つけ、制服を脱いだ。



シャワーを浴びながら、冷静になって考える。



こんなの……間違ってる。



あたしの気持ちが手に入らないからって、体だけの関係って……それでナルは満足なの?



あたしは……



絶対に、ヤダ。



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