《俺様的》彼女の手なずけ方
なんだか……胸がとてつもなく苦しくなった。



ナルがなにを考えてるのか、全然わからない。



学園で初めて会ったときから、得体の知れない人物だったのは確かだけど。



だけど、この数日で、



ナルはそこまで嫌なヤツじゃないって思ってたから。



だから……



こんなことをされても、あたしはまだ心のどこかで、



ナルは無理やりするような、そんなヒドい人じゃないって



信じてたんだ。



それなのに……



これ自体が、遊びだったって言うの?



今さらだけど、ショックが大きくて悲しくなってくる。






「最初は、俺からかお前からか……どっちにする?」



ナルがあたしの唇を指でそっと撫でる。



「なにがよ……」



「先攻、後攻?」



「先攻でナルにキスするっていう、そういう遊び!?そんなバカげた遊び、あたしは……しない……」



グッと唇を噛んで泣きそうになっていると、



ナルが声を出して笑いだした。



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