《俺様的》彼女の手なずけ方
「どうしよう…清香さんから、明日のパーティの招待状をもらっちゃった…」
教室に戻るなり、天音ちゃんと京子さんに泣き言をもらす。
以前のあたしなら、黙って立ち向かっていたはず。
だけどもう、あたしはひとりじゃない。
相談することは迷惑なことなんかじゃないって…天音ちゃんたちが教えてくれたから。
「ええっ!!わたくし、お供します!!ナル様の晴れ姿を一目見たいですわ。
あっ、葵ちゃんは今悩んでいるんですよね。どうしましょう、友達失格です。パーティに行く可能性ができた嬉しさを隠せません!!」
天音ちゃんってば大慌て。
そんな天音ちゃんだから、好きなんだよね。
正直でいいって思う。
「アハハ、天音ちゃんらしいよね。あたしも、頑張って行くつもり。だから一緒に来てもらえると嬉しいけど…同伴者は1名なの。京子さんは…参加しなくて大丈夫?」
せっかくだからふたりに来て欲しいんだけどね。
すると京子さんがクスリと笑った。
「清香さん、招待状を用意したのね。あたしの思惑通りだわ」
「えっ…京子さん、なにか知ってるの!?」
「私が清香さんに助言しておいたの。篠原さんを叩き潰すには、ナル様のパーティに呼んでおいた方がいいって」
「ま、まさか。京子さんがそんなことを!?またあたしの敵になっちゃった?」
今の顔は、清香さん側についていたときのような表情には見えないんだけどなぁ。
「あら~、勘違いしないで?あたしは篠原さんの味方よ。一応ね、清香さんには篠原さんの懐に潜り込んで、偵察してることになってるから。
仲良くしてるのも、全部演技って言ってる」
「そうなんだ…だけどどうして、招待状をあたしに?」
「それはね…行けばわかるわ。あたしに任せて」
そんなこと言われても!
「ナルとあたしをくっつけようとしても、ムダだからね?あたしたちは、もう…」
「それは、わかってるわ。清香さんが二度と篠原さんに手を出せないように…いい方法を考えたの。それを、ただ見届けて欲しいだけ」
「なにをするつもり?」
「今は、言えない。あたしを信じて、明日必ず出席してね」
教室に戻るなり、天音ちゃんと京子さんに泣き言をもらす。
以前のあたしなら、黙って立ち向かっていたはず。
だけどもう、あたしはひとりじゃない。
相談することは迷惑なことなんかじゃないって…天音ちゃんたちが教えてくれたから。
「ええっ!!わたくし、お供します!!ナル様の晴れ姿を一目見たいですわ。
あっ、葵ちゃんは今悩んでいるんですよね。どうしましょう、友達失格です。パーティに行く可能性ができた嬉しさを隠せません!!」
天音ちゃんってば大慌て。
そんな天音ちゃんだから、好きなんだよね。
正直でいいって思う。
「アハハ、天音ちゃんらしいよね。あたしも、頑張って行くつもり。だから一緒に来てもらえると嬉しいけど…同伴者は1名なの。京子さんは…参加しなくて大丈夫?」
せっかくだからふたりに来て欲しいんだけどね。
すると京子さんがクスリと笑った。
「清香さん、招待状を用意したのね。あたしの思惑通りだわ」
「えっ…京子さん、なにか知ってるの!?」
「私が清香さんに助言しておいたの。篠原さんを叩き潰すには、ナル様のパーティに呼んでおいた方がいいって」
「ま、まさか。京子さんがそんなことを!?またあたしの敵になっちゃった?」
今の顔は、清香さん側についていたときのような表情には見えないんだけどなぁ。
「あら~、勘違いしないで?あたしは篠原さんの味方よ。一応ね、清香さんには篠原さんの懐に潜り込んで、偵察してることになってるから。
仲良くしてるのも、全部演技って言ってる」
「そうなんだ…だけどどうして、招待状をあたしに?」
「それはね…行けばわかるわ。あたしに任せて」
そんなこと言われても!
「ナルとあたしをくっつけようとしても、ムダだからね?あたしたちは、もう…」
「それは、わかってるわ。清香さんが二度と篠原さんに手を出せないように…いい方法を考えたの。それを、ただ見届けて欲しいだけ」
「なにをするつもり?」
「今は、言えない。あたしを信じて、明日必ず出席してね」