《俺様的》彼女の手なずけ方
昼休み中だってのに、天音ちゃんの誘いで早退することに。




この強引さ、ナルを思い出す。




ふたりとも、周りが見えなくなるところが似てるよねぇ。




天音ちゃんの家は想像以上の豪邸だった。




大きな家ばかりが立ち並ぶ高級住宅街の中にある一軒。




家屋は高い塀で囲まれ、中の様子は全くわからない。




車が何台も停められそうな車庫に入ったかと思うと、シャッターが閉められた。




そして車を降り、車庫の奥に案内される。




そこから家の中につながっているようだった。




もはや、ミステリー。




あたしは生きたまま帰れるのでしょうか。




って帰れるんだけど、まるで拉致された気分。




「すごいね」




もう、それしか浮かばない。




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