《俺様的》彼女の手なずけ方
マンションに到着し、運転手さんにお礼を言ってから車を降りた。



部屋に戻ると、おばちゃんが出迎えてくれた。



「お帰りなさい、まぁ大荷物ね」



「明日、三好グループのパーティに急遽参加することになって…それで、親友にドレスを借りたの」



親友なんて、自分で言っておきながら照れる。



つい、言いたくなったんだよね。



「三好グループ?まさか…ご子息と一緒に参加するの?」



「ええっ、違うよ!その人の…婚約パーティなの。あたしはただ見に行くだけ」



「婚約…パーティ?学園長から、そんな話は聞いてないけど…」



「学園長って、おばちゃんも学園長を知ってるの?」



おじちゃんの知り合いってことは、知ってたけど…。



「ええ、同級生なの。葵ちゃんのお母さんがセレブ学園出身ってことは、言ったわよね?あたしも通ってたから…」



どっ、同級生!?



まさか学園長が同じ位の年齢だったなんて。



とてもじゃないけど、見えない。



もっと年上かと思った。



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