《俺様的》彼女の手なずけ方
「主人は交流があったけど、私は長年連絡をとってなかったの。

だけどここ最近、変な電話がかかってきたり、葵ちゃんの周りが騒がしくなったじゃない?

学園での状況を聞きたくて、数十年ぶりに今日会ってきたのよ」



数十年ぶり…。



「あたしのために、わざわざ?」



「そうよ。あの女がなにか企んでるんじゃないかって思って」



いつも穏やかな口調の、おばちゃんの口から、『あの女』って!



清香さんのことも知ってたの?



聞く前に、おばちゃんから話し始めた。



「全て…聞いたわ。葵ちゃんが、あの女の甥にかなり好かれていたって…それで、周りの反感をかい嫌な目にあっていたのね」



おばちゃんの言う、あの女は…もしかして学園長のこと!?


ふたりの間になにがあったんだろう…。



「まぁ、最初は三好くんが一番あたしに嫌がらせをしてたんだけどね?」



「そうみたいね、やっぱり血は争えないわね」



…え?



< 573 / 711 >

この作品をシェア

pagetop