お嬢様になりました。
「わかんないよ……あんたが何言ってるのか……。 それに、私たちの間に利害関係なんて成立しない」
「お前は俺と結婚すれば宝生院グループは更に大きくなる。 俺はあんなつまんねぇ女よりも、お前みたいな物怖じしねぇ女と一緒に居た方が、多少はマシな生活を送れる。 これで俺たちの利害は一致する」
どうしてそんな考えで結婚相手を考えられるのか、私にはどうしても分からなかった。
利害関係って何?
結婚するのにそんなのって必要なの?
「俺にとって結婚なんてもんはその程度だ。 愛だの恋だの関係ない。 グループにとってどれだけの利益があるのか、俺にとってどれだけ退屈しない時間になるのかだ」
何、その理由……。
そんなの自分勝手過ぎでしょ!?
「確かに私にとってもそういう利はあるのかもしれないけど、私はあんたと婚約して結婚しなくたって、害は……」
「あるだろ」
ッッ!?
お腹に回された腕がほどかれ、私は強制的に海堂と向かい合う様に腕を引かれた。
ドアの冷んやりとした感触が背中を伝う。
真剣な目で私を見下ろす海堂。
「宝生院会長には会社を継がせられる血縁者がいない。 それともお前が継ぐ気か?」
「そ、れは……」
何も答えられなかった。
だってそんな事考えもしなかったから。
「俺が宝生院グループもまとめて面倒みてやる」
「お前は俺と結婚すれば宝生院グループは更に大きくなる。 俺はあんなつまんねぇ女よりも、お前みたいな物怖じしねぇ女と一緒に居た方が、多少はマシな生活を送れる。 これで俺たちの利害は一致する」
どうしてそんな考えで結婚相手を考えられるのか、私にはどうしても分からなかった。
利害関係って何?
結婚するのにそんなのって必要なの?
「俺にとって結婚なんてもんはその程度だ。 愛だの恋だの関係ない。 グループにとってどれだけの利益があるのか、俺にとってどれだけ退屈しない時間になるのかだ」
何、その理由……。
そんなの自分勝手過ぎでしょ!?
「確かに私にとってもそういう利はあるのかもしれないけど、私はあんたと婚約して結婚しなくたって、害は……」
「あるだろ」
ッッ!?
お腹に回された腕がほどかれ、私は強制的に海堂と向かい合う様に腕を引かれた。
ドアの冷んやりとした感触が背中を伝う。
真剣な目で私を見下ろす海堂。
「宝生院会長には会社を継がせられる血縁者がいない。 それともお前が継ぐ気か?」
「そ、れは……」
何も答えられなかった。
だってそんな事考えもしなかったから。
「俺が宝生院グループもまとめて面倒みてやる」