お嬢様になりました。
帰りのホームルームの時間になり、相模先生が教室に入ってきた。
毎回キッチリ同じ時間に入ってくる。
表情も変わらないしロボットみたい。
今日も「気を付けて帰れ」の一言で終わりだろうな。
気を付けて帰れも何も、みんな車だから関係ない気がするけど誰も突っ込まない。
「来月の上旬からテスト期間に入る。 好き勝手するのもいいが、勉強は怠るな。 以上」
そう言うと相模先生はさっさと教室を出て行った。
私は固まってその場から動けなかった。
テスト……そう言ったよね?
「まだ帰りませんの?」
「テストって何!?」
「期末テストの事ですわ」
芽衣はクスクス笑いながら、生徒手帳の年間スケジュールを見せてくれた。
スケジュールを見た途端眩暈が……。
「テストまで二週間ちょいしかないじゃん!!」
「先生が授業でお話しされた事がテストになるだけですから、そんなに心配なさらずとも大丈夫ですわ」
「あ、はは……そうだね……」
自慢じゃないけど、私の頭はそんなに賢くないんです。
このままだと確実に全教科赤点だ……。
「ではまた明日」
「うん、バイバイ」
芽衣は上品に手を振ると、優雅な足取りで教室を後にした。
毎回キッチリ同じ時間に入ってくる。
表情も変わらないしロボットみたい。
今日も「気を付けて帰れ」の一言で終わりだろうな。
気を付けて帰れも何も、みんな車だから関係ない気がするけど誰も突っ込まない。
「来月の上旬からテスト期間に入る。 好き勝手するのもいいが、勉強は怠るな。 以上」
そう言うと相模先生はさっさと教室を出て行った。
私は固まってその場から動けなかった。
テスト……そう言ったよね?
「まだ帰りませんの?」
「テストって何!?」
「期末テストの事ですわ」
芽衣はクスクス笑いながら、生徒手帳の年間スケジュールを見せてくれた。
スケジュールを見た途端眩暈が……。
「テストまで二週間ちょいしかないじゃん!!」
「先生が授業でお話しされた事がテストになるだけですから、そんなに心配なさらずとも大丈夫ですわ」
「あ、はは……そうだね……」
自慢じゃないけど、私の頭はそんなに賢くないんです。
このままだと確実に全教科赤点だ……。
「ではまた明日」
「うん、バイバイ」
芽衣は上品に手を振ると、優雅な足取りで教室を後にした。