殺し屋天使




(二)



ノブを回したら開いた。


中はうすぼんやりとした電気が灯っていて、テーブルに頬杖を突く形で男が一人テレビを眺めていた。


突然の訪問者に面倒くさそうに視線を向けて、暫く眺めていた。


そんな視線を招かれざる訪問者は意にも介さず



「ざーっす。」



一応、挨拶を放ってズカズカと中に入った。


かと思ったら



「ぅわお!!」



己に向けられた視線をマジマジ見返し、突然奇声を放った。




「マジか!?すっげービューティー!アタシの好みドストライク、つか、オ二超え!!」



一人ではしゃぎ彼の隣の椅子にどかっと腰を下ろした。


止む気配のナイ奇声に加えて、バタバタと足を踏み鳴らしている訪問者に彼は非難めいた視線を投げたが何も言わず、代わりに嫌味とばかりにテレビの音量を二つ上げた。

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