視線の端には
今日はるきとも話せそうにないし。
放課後ひまだなぁ~そんな事を考えながら階段を下りていると、
「きゃ」私は足を踏み外した。
転ぶ!
そう思って目を思いっきりつぶった。
ふわぁ。
なにかにやさしく包み込まれた。

目を開けるとそこにはるきがいた。
『っぶね~な』
「るき。ありがと・・・」
『・・・』
『帰るぞ!』
そういって後ろを振り向いた。


あれ?怒ってない?
歩いていると、
『なつき、昼さ。なんで遅かったんだ?』
「えっ!」
「それは、・・・・・
            」
るきは誰かに言ったりするような人じゃないから、素直に話した。


< 13 / 18 >

この作品をシェア

pagetop