先生、スキ




「あれ?いつのまにこんなとこに??」


私は公園のベンチに座っていた。



「梨菜、カフェ出てから
ずっっと上の空だったよ?」


ジッと私の瞳を見る。
逸らしたくない、見つめていたい。


「か、カフェすごかったよね!!」


「ね~
でも俺のどこが美男なんだか」


クスッと彼は笑う。
ちょっと嬉しそうな顔。


「尚人はイケメンだよ?」


そしてふんわりと自然に笑みがこぼれた。



「・・・っ、梨菜ちゃんは美人だよね!!」



尚人は顔を逸らした。


顔は真っ赤になってる。



どうしてそんな顔をするの?
期待させてるの?
誘ってるの?




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