先生、スキ




「なにする?」


そんな質問なんて
なにひとつ聞いてない子犬尚人。


「おまえんちすげえなあ」


そこらへんのツボを触ったり
絵を触ったりやりたいほうだい。



「はいはい、分かったから。
なにする?ご飯?」



「ご飯作れんの?!
食べたい食べたい!!」


尚人の眼はきらきらと子供のように輝きだす。


ほんと可愛いんだから。


「なに笑ってんの~?」


「ううん、別に。」




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