先生、スキ





洗面所に戻ると
尚人はもうお風呂場に入っていた。


緊張する。
は、入らなきゃ。


タオルを体に巻きつけると
尚人?と声をかけ足を踏み入れた。


「・・・チョッ・・・ワアアアッッ」


いきなり、大量の水をかけられたのだ。



「梨菜、びしょびしょっ」


「尚人の馬鹿~~~~~」


ごめんごめんと言って此方に向かってきた尚人は
腰にタオルを巻いていた。


「あ、ごめんタオル勝手に使っちゃった」


「大丈夫だよ、服とかもパパの貸したげるから。」


私はゆっくりと湯船に入る。


「尚人も・・・おいで?」


そう言って笑うと尚人は
顔をすこししかめる。


お、怒ってるのかな?



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