ほんとに、スキ?
私のそんな恥ずかしい告白の後、
しばらく考え込んでた様子のこうちゃんは、
「実冬のキモチは嬉しいし、俺だって実冬がスキだよ……
だけどな?
俺らが一緒になったって、誰も祝福してはくれねぇんだ。
……俺じゃぁ、お前のこと
幸せにはできない。」
私の目をまっすぐと見て、
そう言った。
「こうちゃん……恋愛で一番大切なものって、何だと思う?」
静かな私の問いかけに
こうちゃんは困ったように首を傾げる。
「……お互いの、キモチだよ?
あたしたち、お互いに愛し合ってるじゃん。それだけで、十分なんだよ。
周りのことは、気になるかもしれないけど……私は!!!
お互いのキモチが通じあってればそれだけで、幸せだよ?」
私は、訴えかけるようにそう言った。