ほんとに、スキ?
ねぇこうちゃん?
スキな人と、キモチが通じ合うって奇跡なんだよ……
世界にはね、
何十億もの人がいる。
私達はそんななか、出会ったんだよ?
……
「俺は、一番大切なものを見失ってたみたいだな…。」
ボソリとそう呟いたこうちゃん。
「私もね、見失ってたんだっ……
だけど、飛沫が教えてくれたの。
ありすもね、自分のキモチに素直になることの大切さ、教えてくれた……
愁くんだって。
こんな私にたくさん協力してくれた。」
それから私は、
愁くんとの計画のことを全て話して
……謝った。
「ごめんね、こうちゃん……
でも、愁くんは悪くないよ?
私に、協力してくれただけ。」
「もう、いいよ……
俺たちさ、きっと周りからは反対されると思うんだ。
……心が折れそうになるだろうし。
でも、お互いに支え合っていこうな?
どれだけ反対されたって、
何を言われたって……
俺はお前を離す気はねぇから。」
……「愛してるよ、実冬。」