ほんとに、スキ?
「実冬、大丈夫か?」
心配そうに私の顔を覗きこむ飛沫。
「ん。……ねぇ飛沫?」
「ん?」
「これ、読んでみて?」
そう言って私は、
愁くんからのメールを
飛沫に見せた。
沈黙が暫く続く……
飛沫は、
ゆっくりとメールの内容を
読んでいる。
「愁は、すげぇ奴だよ……
でも俺は今、愁に説教がしたい。」
「ぇ……なんで?」
「あいつもあいつだよ。
実冬のこと残して、逝っちまうなんてさ。」
「でもそれは!!!」
「いくら実冬の幸せのためだとは言え
実冬がこれから、どんな想いを抱えて生きていかなきゃなんねぇのか
何もわかってねぇじゃん。
……愁は確かに、優しいよ。
でもその優しさは、実冬を苦しめてる。違う?」
すぐに否定することが出来ない自分を
つくづく卑怯だと思った。
「っ……」
上手く言葉が出てこない。