lovex02
「雅也にぃ。相談があるんだけどね…。」

「何?」

「あのね。匠と喧嘩しちゃって別れちゃった…。」

「柚はどうしたいの?」

「え?」

雅也からは優しい声が出ていた。

「柚は、匠くんともう一回やり直したいの?」

柚の目から、涙が溢れ出ていた。

「うん…。」

「そっかそっか。じゃあ今日電話してみよっか。」

「ううん。私がやる。」

「お兄ちゃんありがとう。」





いつの間にか、柚の目から出ていた涙はなくなっていた。



















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