君は友人。

そして、校門前に誰かが座っていた。


何故か皆はそこを避けるように学校内へと入っていっていた。


紗奈「ねぇ晃…」

晃に話し掛けようとした時だった。


晃「お前は先に行ってろ」

紗奈「え…?」

晃「ランドセルは預けたぞ?」

紗奈「え、ちょっ、晃!!」


私の言葉に耳も貸さず校門前にたむろっている人達に晃は話しかけた。



晃「よぉ」


?「てめぇが、本郷晃か…」

晃「なんで俺の名前をしってんだ?」


?「知ってるのは当たり前だ。こないだは仲間が世話になったみてぇだな」


晃「仲間?てか、名前を教えろよ」


俊「桐島俊だ」

晃「俊…か。」

俊「あぁ。」

晃「桐島…俊ねぇ、聞いたことがある名前だな。」

俊「…」

晃「んー…」



晃がそんな考え事をしていると背後から男の子が鉄パイプを降り下ろしてきた。



俊「っ…!!」


私は咄嗟に…


紗奈「先生が来てるっ!!」


そう言うと、鉄パイプを降り下ろそうとした男の子は一目散に宿題と名乗った男の子後ろに回り込んだ。



俊「余計なことすんな」

「す…すんません!!」


晃「あー、思い出した。けどまぁ、今から学校だ。今日の放課後。予定がないなら森椽(しんでん)にきてくれよ。俺は待ってるからよ」


俊「…その喧嘩買った。」


晃「よしっ!!」


そういうと二人は背中合わせに…



晃・俊「また放課後」




と言って学校へと入っていっていた。





そして、私も晃の後を追うかのように学校へと入っていった。
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