君は友人。
私は目を瞑っていた。
そして目を開けてみるとそこには…
俊が倒れていた。
晃「はぁっ…はぁっ…」
紗奈「晃っ!!」
私は今にも倒れそうな晃を支えに走った。
晃「へへっ…南山小…てっぺん倒したぜ…」
紗奈「今はそんなことより…」
晃「紗奈、怖かったろ?」
紗奈「全然!!」
晃「ばーか。顔に書いてるよ。」
紗奈「えっ!!」
私は顔を咄嗟に隠した。
晃「ぶっ…はは。ばーか。んなわけねぇたろが」
紗奈「晃~?」
晃「いってぇーっ!!おまっ!!傷口触んなっ!!」
紗奈「病院」
晃「は?」
紗奈「病院いくよ。俊くんも連れて。」
晃「あ?俺は行かねぇよ?」
紗奈「晃もいくのっ!!」
晃「えーっ」
私はだだをこねる晃の首根っこを掴み、引っ張りながら歩き始めた。
肩には少し背の高い俊くんをかけて…。
in 病院
紗奈「晃…」
晃「…ちょっとやり過ぎたかもしんねぇな…」
紗奈「俊くんの骨いってた?」
晃「壁にぶつけたときの衝撃と前の喧嘩のが重なって、ヒビが入ったみたいでよ…」
紗奈「でも、折れてなくてよかった。」
晃「んで、俊は今日は安全の為入院だとよ。だからかえっていいって」
紗奈「そっか…」
晃「…何食う?」
紗奈「なんか作ろうか?」
晃「俺も手伝うよ」
紗奈「ありがと」
そして私達はスーパーによって家へと帰っていった。