別れ道での約束

「じゃ、約束しよう。絶対、俺の子どもを生むこと」


「うん」


私は差し出された小指に自分の小指を絡めて、指切りをした。


大智と交わした2つ目の約束。


幸せな約束は、今が幸せだという証拠。


私はこの幸せが永遠に続くものだと信じていた。


キラキラ輝くイルミネーションの中を歩いて、今日最初に見た大きなクリスマスツリーの前にたどり着く。


輝くクリスマスツリーの前で気持ちを確かめ合う。



「咲良、大好きだよ」


「あたしも大好き」


ずっと変わらずに好きでいる。


聖なる夜に愛を誓う。

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