別れ道での約束
「北海道は遠いからすぐに会える距離じゃないけど、俺たちは大丈夫」


大智が肩を抱いて、引き寄せる。


春からは遠距離恋愛になる…。


とても不安。


お互いの大学合格はお互いの夢を叶えるための第一歩。


頭では分かっていても、心は理解しきれない。


夢に向かうために離れていく大智を心から喜べない…応援出来ない自分もいる。


「咲良?」


黙り込んでしまった私の背中を大智が優しくさする。


「泣くなよ…」


えっ?


頬に手を当てると濡れた。


気付かないうちに涙が出ていた。
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