別れ道での約束
大智が合格して嬉しい時なのに、こんな涙を流すなんて…最低だ。


大智のお母さんも心配そうに見ている。

だけど、涙が止まらない。


「咲良、少し話そうか?」


「そうしたら、いいわ。ゆっくりしていってね」


大智のお母さんが部屋を出ると、ベッドに座らされた。
  
隣りに座る大智が私の肩を抱いて、ゆっくりと話す。


「俺も咲良と離れるのは寂しいよ。それに、離れたくない。咲良も不安だろうけど、俺も不安なんだ」


私は大智の肩に頭を乗せた。

まだ涙は止まらない。一度出るとなかなか止まらない。

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