別れ道での約束
私の席は窓際で、窓を開けていると、外から気持ち良い風が入ってくる。

少し汗ばむ季節になってきていたから、本当に風が気持ち良い。


外にいる人の声が聞こえてきた。


大智のクラスは体育の授業をやっていて、校庭を走る大智が見えた。

何周走るのだろう…。


私は自分の授業を忘れて見入っていた。


走り終えた後は、50m走のタイム測定を始めた。


ああ、そうか…スポーツテストだ。


うちのクラスも明日やる予定になっている。

二人ずつ走っていた。


大智の番になる。

近くで見ている大智のクラスの女の子たちが声援を送っていた。


「大智くん、頑張って~」
そんな声がここまで聞こえてくる。
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