別れ道での約束
私が歩いている反対側の200m先にラーメン店が見えた。

有名なラーメン店だと昨日、絵美さんが言っていたことを思い出す。


反対側に渡ろうと横断歩道で止まる。


その時


信じられない光景が目に入った。


大学生らしい6人くらいのグループが反対側を歩いている。


その中に今一番会いたい人、大智の顔があった。


私は一瞬息を飲み込み、目の前を通り過ぎていく大智を目で追う。


今すぐ追いかけたいのに、信号が変わらない。そばに駆け寄りたい。


「待って」小さく呟く。
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