別れ道での約束
「お名前は何ていうの?」


「智咲だよ」


「その本、好き?」


「うん!おかーさんが書いたの。見て!」


智咲は自慢気に大智に見せる。

智咲が今見ている本は私の最新作。


「絵本作家デビュー、おめでとう。咲良の絵本、全部持っているよ」


「本当に?」


「うん」


大学3年の春に智咲を出産した。

大学には休学届を出していたけど、ずっと智咲のそばにいたくて、退学届に変えた。


絵は智咲のそばで描くことが出来たから、中退したことは後悔していない。

智咲の成長をいつもそばでみていたかったから。


絵本は智咲が寝ている時間に描いた。



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