私の婚約者は特殊捜査官
「ごめんなさい、

私のせいで、理子さんは・・」

琴美の言葉に、

母は、笑顔で首を振った。

・・・

そして、

琴美の頭を上げさせた。

・・・

「謝らないでください。

理子は当たり前のことをした。

怖い思いをしてたあなたを

ただ守りたい一心だったと思うの。

だから、謝らないで?」


「・・・でも」


「49日も過ぎて、

あの子の物を整理していたら、

琴美さんあての手紙が出てきたの。

申し訳ないと思ったんだけど、

私が先に読んでしまったわ・・・

ごめんなさい」



「・・・そんな」


「とても大事な事が書かれているから、

ちゃんと読んであげて?

今の琴美さんには絶対読んでもらいたいから」
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