私の婚約者は特殊捜査官
「相馬さん」


「何ですか?」


「父に復讐して、

貴方には何が残るんですか?」



・・・


まっすぐと隆弘を見つめ、

私は問いかけた。


・・・


隆弘は、

とても優しい笑顔になった。


・・・


「しいていうなら、

親の仇の達成感・・・でしょうか?」







「ご両親が、

それを望んでなどいないとしたら、

相馬さんはどうしますか?」





「これは私の心の問題です。


両親が望んでいようが、いなかろうが、

私はこの復讐劇を止めることはありません」
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