私が彼を裏切った日
「秀司先輩!お元気でしたか?」
ドアの前に立つ先輩を見付け、思わず笑顔になる。
「おう!麗奈も元気そうだな!?もう皆待ってるぞ」
「はい♪」
先輩のエスコートで中へ入ると、先に来ていた彼が二人の間に割って入る。
「やっぱ、迎えに行けば良かった…」
ボソッと呟く彼のヤキモチが可愛く見える。
今、其処で会ったばかりなのにね?
心配性だなぁ~。
「智、帰りは一緒に帰ろうね♪」
「あぁ」
機嫌が直った彼とコッソリ指切りをし、私達はOB会と言う名の飲み会を楽しんだ。