青空バスケ―3rd―
「中二の夏にね……このアキ君が部活を突然辞めたんだ。
ただ辞めるんじゃなくて、辞める際にあたし達に何ていうかこう……嫌味を言って辞めていったの」
「嫌味……ですか」
「アキ君は一番上手かったから。
そのことを鼻にかけたような……そんな嫌味」
……今でも覚えてる、あの日のこと。
「それで大和は完全に怒っちゃってね。
それからずっと一言も話さなかった。
……高二のインハイの予選までは」
「三年間も……」
「うん。
アキ君は高校に入ってまたバスケを始めたみたいでね、予選の決勝でアズイチと当たったの」
「え……」
「でも……その試合の前に、あたし達は真実を知ったんだ」
「真実……?」
洋輝君はじっと真剣にあたしの話を聞いていた。
「アキ君は……あの時、左肩を故障しててとてもバスケができるような状態じゃなかったんだって」
「故障……」
洋輝君は自分の左腕に視線を落とした。