青空バスケ―3rd―

「すごい量だな」

「だって、蓮ちゃんいっぱい食べるでしょ?」

「え……俺?」

「うん。
今日はあたしが蓮ちゃんの夕飯作るからね!」


蓮ちゃんは驚いたようにあたしを見た。


「蓮ちゃん、最近栄養のあるもの食べてる?
コンビニ弁当ばっかり食べてない?」

「そうだけど……何で分かったんだ?」

「んー……マネージャーの勘、かな」


あたしがそう言うと、蓮ちゃんは小さく笑った。


「“元”マネージャーだろ」

「細かいことは気にしないの。
ということで、今日は大和の家で鍋パーティーです!」

「……大和、今日は遅くなるって言ってたけど」

「……家主がいなくてもパーティーはできます」

「メチャクチャだな……おい」


そう言いながらも蓮ちゃんは笑っていた。

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