青空バスケ―3rd―

「蓮のことは大体分かったけど、お前はどうなんだよ」

「え?」


俺が聞き返すと、鳴瀬先輩は小さくため息をつきながら口を開いた。


「……栞奈とはどうなったんだよ」


あぁ……そういえば、鳴瀬先輩には話してたんだっけ。


「元に戻りました」

「はぁ!?
だって、お前が俺に話してたのってそんなに前じゃ……」

「いや……本当、お騒がせしました」

「マジかよ……」


そう言いながらも鳴瀬先輩は安心したように笑っていた。


「……今度は手放すなよ」

「……分かってますよ」


もう絶対……アイツを離したりなんてしない。

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