青空バスケ―3rd―
本当にバスケに打ち込んでいた中学、高校時代。
そして、栞奈とは当然毎日のように会っていた。
それが俺にとっての普通だった。
就職してからは、そんな普通はいとも簡単に消えていったわけだけど……。
今思えば本当に小さい時から毎日会ってたから……こういうのに少し違和感があるんだよな。
「栞奈、来週の日曜って空いてる?」
「来週?
来週は無理かな……。
運動会があるの」
「あぁ、そっか。
そういうシーズンだもんな」
「うん……ごめんね」
「いいよ。
また今度な」
最近はロクにデートもできていない。
お互いに忙しいから仕方ないんだけど……。
「青桜は夏休み明けてすぐに体育祭だからもう終わってるんだよね」
「体育祭は終わったけど、再来週は土日が文化祭だからな……」
また日曜日に出勤だ……。
「大変だね、高校の先生も」
「なってみて分かった。
俺らの時って顧問はほとんど部活に顔出さなかったけど、いつも休日に出勤してたんだなって」
生徒が部活をしてる時は顧問か副顧問が学校に出てこなくちゃいけないから。
結構大変だ。