青空バスケ―3rd―

「栞奈せんせー」

「ん?」

「お星さまがよく見える場所って知ってる?」

「お星さまがよく見える場所……?」


どこだろう……。


「あのね、星の見える岳公園っていうのがあるんだよ。
せんせー、知ってる?」

「星の見える岳公園……あ!
うん、知ってるよ」


ちょっと歩いたところにあるんだよね。

名前の通り、本当に星が綺麗に見えるらしい。


「萌ね、見に行きたいんだ。
でも、パパはお仕事が忙しくて行けないから……」

「萌ちゃん……」


星か……。

そういえば、この前のお絵描きの時間も星を描いてたっけ。

星が好きなのかな。


「萌ちゃん、先生も一緒に食べていい?」

「夏目せんせー!
うん、いいよ!」

「あらあら。
じゃあ、先生も入れてもらおうかしら」

「清水せんせーも食べよ!」


先生達が一緒に食べてくれて、萌ちゃんは本当に嬉しそうだった。

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