青空バスケ―3rd―
アキ君は夢を叶えて、今は弁護士として働いている。
アキ君のスーツ姿はまだ見慣れない。
「栞奈のこんなに暗い顔、久々に見たな」
「そうかな……」
「ほら、その顔。
ビックリするぐらい暗い」
あたしは自分の頬を触ってみた。
アキ君はそんなあたしを見て小さく笑った。
「何があったか聞いてほしい?」
「んー……微妙」
「じゃあ、聞かない。
栞奈の顔見たら、それなりのことがあったんだって何となく分かるし」
アキ君はそう言って優しく微笑んだ。