100回目のKissを私に…

ふと…春陽ちゃんを見ると『頑張れ』と口パクしていた。



私は、言われた棚の前に立ったのだが。


「あの……すみません。ちょっと、そこいいですか?」



棚の前には、長身の男がど真ん中に立っていて邪魔だった。


すると、声をかけられた男は私の方を見て…


…見ただけだった。



全く動く気配すら感じらず…困った私は、とりあえず隅っこの方から整理し始めた。


棚から本を一冊抜きとった瞬間……


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