ブスも精一杯毎日を生きてるんです。

人生とは不平等に出来てるもので。



…な

…るな

「…晴奈!」

耳元で大声がして私は渋々と目を開けた。

『…どうしたの美桜。』

目の前にいたのは、親友の美桜。

なぜだかとても怒っているようだ。

「どうもこうも、もうお昼の時間だよ?朝のホームルームからかれこれ4時間は経ってるじゃない!」

時計を見ると、もう12時10分。

確かお昼休みは12時からだったはずだ。

『あ、ごめん。学食行こっか。』

「もう。晴奈のせいでメロンパン売り切れちゃったよ。」

もともと美形な美桜は怒ってる顔も十分様になっている。

…私とは大違い。

私も美桜みたいな顔だったら、と隣でプリプリしてるこいつに言ってみたい。

だけど、そんなこと言ったら美桜は、絶対また一人で怒り出すから言わないでおこう。
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