ブスも精一杯毎日を生きてるんです。
中はずいぶんとセンスのないゴテゴテの赤い絨毯や牛革のマットレスなどが所狭しとならんでいて、かなり見た目より狭い構造になっていた。
「趣味悪いなぁ…」
思わず口に出すと、前を歩いていたチンピラから鉄拳が飛んできた。
俺が余裕を残した動作で避けると、チンピラは不思議そうにこちらを見た。
「なんか格闘技やってたのか?お前」
「空手と柔道を少しかじった程度です。」
インターハイでてるけどな、と心の中で付け加えてやる。
不意打ち出なければ、凡人の拳ぐらいは簡単に避けられる。
「そうか。」
チンピラはすぐに興味をなくしたように前を向いてしまった。