ブスも精一杯毎日を生きてるんです。
やがてある部屋の前でチンピラが立ち止まった。
コンコンとノックすると、
「入っていいぞ。」
奥から野太い声が聞こえた。
ボスのお出ましか。
身体中にドーパミンがみなぎるのを感じる。
チンピラが恭しくドアを開けると、そこには昔のマフィア映画に出てきたような皮のソファと長机。
関西の芸人が着てそうな悪趣味な紫のスーツを着た恰幅のいい中年の男が座っているのがみえた。
もちろんタバコを吸っている。
「まあ座れよ」
まるでさっきのインターホンなど聞いてなかったような態度だ。
まあその方がいいのだが。
とりあえず「失礼します。」と一言断ってソファに腰掛け、書類を机に広げた。
「借金返済をしに来たのですが」