- 作品番号
- 840388
- 最終更新
- 2014/12/23
- 総文字数
-
5,188
- ページ数
-
24ページ
- ステータス
-
完結
- PV数
- 3,749
- いいね数
- 0
短編小説『家人裁(かじんさい)』
わたしは、父に、
報いを受けさせる覚悟です。
レビュー御礼
メガネ さん
mira! さん
とくめいきぼを さん
さいマサ さん
高山 さん
瞳哉 さん
東雲 葵 さん
この作品のレビュー
2014/12/19 13:34
ネタバレ
字面の奥にあるもの
まず、構成が面白かった。ひとつの事件をめぐる証言の一つ一つに各々の視点がある。果たして少女が死んだのは事件なのか事故なのか。側にいた祖父に過失はあるのか。
「家族なのだからそこには必ず愛情があるはずだ。」だから、そんなことをするはずが、ない?本当に?愛情はいつも正義か?愛は、間違いを犯さないのか?
既成概念で物事を捉えがちな世に、一石を投じてくれる作品です。真実は字面以上に複雑で、心情を含めた正しい理解は当人たち以外には無理でありましょう。でも、世界はこういう不条理の集合体なんだろうな、とクリスマスに浮かれる街を歩きながらしみじみ感じた次第です。深い作品でした。
2014/03/14 21:39
ネタバレ
DOUBT(ダウト)
7歳の少女の死因を巡り、とある家庭内で勃発した闘争。
他殺か事故死か?
登場人物各々が淡々とそれぞれの立場で心情を吐露し、状況を告白して行く様が描かれている。
その結果被告として訴えられ無罪判決を受けた【父親】は、死亡した少女の母である【不詳の娘】によって重傷を負う。
最後に登場する【父親の母】=【娘の祖母】の語りのみに幾許かの体温を感じ、読み手は凍結した心を解凍出来るようだ。
daubt ダウト 疑う
家族間でダウトに興じ、猜疑心から破綻して行く様に僅かでも共感し得たアナタ。
そして、ワタシもまた。
知らず知らず日常で DAUBT に興じて居る当事者なのではないか?
なんとも恐ろしい現実を突き付けてくれたものだ……
2013/06/28 01:29
親子の確執と家族の問題。
真実は何処に…非常に難しい問題を上手く描いてます。
文章もこの作者ならではの非常に上手い文章です。
誰の身にも起こる事ではないかと考えさせられますね。
ラストの言葉が印象的です。
考えさせられる作品です。
真実は何処に…非常に難しい問題を上手く描いてます。
文章もこの作者ならではの非常に上手い文章です。
誰の身にも起こる事ではないかと考えさせられますね。
ラストの言葉が印象的です。
考えさせられる作品です。
この作品の感想ノート
まつり流楓 様
初めまして。嬉しい出会いです、本当にありがとうございます。
私、いま、懸賞小説に応募するため、夜な夜な、書いてはボツ、書いてはボツの日々を送り、こちらをすっかりご無沙汰していました。
お礼が遅くなり、すいません。
才能ある方や、ものを描くという趣味を同じにする方と出会える大事な場所がこちらなのですが、どうにも、不器用な人間で、何かを始めると、別のことを縮小してしまいます。九月いっぱい、懸賞小説に取り組み、それからここに舞い戻ります。
その時には、まつり流楓さん、どうか仲良くして下さいね。
感想、とてもとても嬉しく、スランプを越える力となりそうです。
ありがとうございました。
嵐 万凛子
2014/08/26 00:52
瞳哉さん
ありがとうございます。昨日、私にとって、とんでもない事件ありまして。(そのこと、魔島にてメール送りました。)なので、レビューや感想頂き、自分のライフワークを褒めて頂いたみたいで、救われたんです。ありがとうございました。
家族って、間違うと狂気の生まれる場所ですね。生まれた場所がそうなら、最悪な事件になるまえに、離れるべきかもしれません。
2014/03/14 22:43
此方では随分とご無沙汰しております。
『家人裁』
嵐さんの引き出しの新たな一面を拝見し、大変興味深く感じている読後です。
文章の持って行き方が各登場人物に由る
『独白』
と言うのに、嵐さんの是までの物語とは全く異なる何処か乾燥した印象を受けました。
主観で語られているのに、俯瞰で視て居る様な不思議さ。
私が嵐さんの作品に初めて触れたのが『光の子』でしたから。
あの、感情の色彩豊かな文章を書いた方が同じ筆でこうもドライな切り口の作品を書くのか・・・ と。
嵐万凛子を侮って居た・・・ やられた! と、思ってますwww
思考がまとまり次第レビューを書きたいと思います。 今は一寸呆気にとられて居て無理だわww
2014/03/13 22:32
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