10年後の約束
「恵里、最後に一つだけお願いがある。」

「なあに?」恵里は聞いた。

2人はまだベッドの上・・・・・・



今度は哲也は恵里を抱きしめながら言った。


「お母さんと仲直りしてほしい。許してあげてほしい。」


恵里は、一瞬、哲也から離れようとしたが、

ものすごい力で抱きしめてくるので、離れられなかった。



「今、俺から離れたら、ふりだしに戻るぞ。」




恵里は少し自信がなかったが、

「わかった。仲直りするよ。」と答えた。


そして「ありがとう。哲也。」


と哲也に言い、思いっきり甘えた。


思いっきり愛してもらった。
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