Bandrium~きみに捧ぐ恋のうた~
「結愛、悩み事は解決した?
私、結愛からBandriumに入ったこと話してほしくて
ずっと音楽室の前の階段で待ってたんだけど話してくれる?」
怒ってると思ってたのに……
学校の間は聞かずに美紀はあたしの悩み事が解決するまで待ってくれてたんだ。
……こんなに真っ暗になるまで。
「あ……うん。とりあえず解決したよ。
あの、美紀ごめんね?
あたし文化祭終わってちょっとしてから……機会があって
Bandriumに入ることになったんだ」
あたしの後ろからは3人の気配を背中で感じた。