龍は花を守りけり ~~
「貴方、いったいどういった方
 なのですか?」

「俺はちと有名な武士さ。
 不老不死ってな?」

「…………。」

不老不死…。
人間にそんなことが
有り得るのでしょうか?

「この娘、今日1日借りたいのだが、
 平気か?」

「えぇ…。平気です。」

「ほぉう。それじゃ、遠慮なく…。」

西藤さんはそう言って私の腕を掴み、
外へと連れ出すのです。







~***~***~***~***~***~


「……さて、俺に捕まってろよ?
 落ちちまうからな?」

人気の少ない路地に入るなり、
西藤さんはそう言ったのです。

「へっ?」

意味のわからない私は
首をかしげます。

「…しゃ~ねぇな。」

西藤さんはそう言って
私を抱き抱えるのです。

ダンッと西藤さんが地面を蹴ると、
まるで、空を飛んでいるような
錯覚に襲われました。





~***~***~***~***~***~


「着いたぞ。」

そう言いながら西藤さんは
私を下ろすのです。

「あの……。私、重くは
 ありませんでしたか?」

「あぁ、平気平気!」

「そうですか……。」

私は少しホッとしました。

「ここが俺ン家だ!」

西藤さんはそう言いながら家を
見上げ、私の肩を引き寄せるのです。

「う¨ッ………。」

私はすぐに口元を抑えました。

ここは妖気が多い。尻尾が出そう…。

「…平気か?」

「……平気です。ただの目眩です
 から。ご心配なさらずに。」


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