私の冷たい年上彼氏




俺が聞くと、理紗はしばらくポカーンとしていた。




「へ......?」





「帰って来た時に、一緒にいた男」






こんな事聞くのは、本当にかっこ悪いと思う。






まぁ...、俺が嫉妬した、って事になるし......。







「あ、それって、秋人先輩の事?」






どうやら、あの男は、秋人先輩というらしい。






「バスケ部の先輩で、時々、家まで送ってもらってるんだ」






そう言って、ふにゃっと笑う理紗。








......そういう事か。








理紗は、その秋人とかいう奴が、自分の事を好きだと気付いていない。






それをいい事に、理紗を送ったりしてる、って事か...。








< 40 / 42 >

この作品をシェア

pagetop