君に Ⅰ

「だから、この朝の登校のときが、チャンスなんだよー♪」

「そんなんだー。」

「・・・もしかしてさ、まいってあんまり男の子に興味ないの・・・?」

「うん、まあ・・・。」

「うそ!!そんな人初めて見たよ!?」

「まあ、事実だし・・・」

「じゃあ、あの顔見ても、なんとも思わないの!?」

と言って、まっちゃんは窓の外を指差した。

「きれいな顔だなーって。」

「他には?」

「・・・それだけだけど。」

「ええ!!!」
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