君に Ⅰ

「あの顔を見て!?」

そう言いながら、まっちゃんは肩をゆさゆさと揺らしてきた。

「うわぁうわぁー。まっちゃんー。」

「ごめんごめん・・・。」

「そういえば、あの人の名前なんだっけ?」

「・・・もういいよ・・・。」

「???」

「まあ、そんな感じだからね・・・。
いまどき、みつあみメガネなんていないよ!?」

「んー。でも、昔からこの格好でさー。」


そう。私はメガネにみつあみ。

スカート丈はもちろん膝した。

みんなからは、地味子と言われている。

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